流氷物語号、流氷観光の隠れた名列車
みなさま、こんにちは。タイトルでお察しのとおり、今回は初の観光案内シリーズです。
旅行記、宿紹介、観光案内の3つをブログの柱とするつもりですが、最後の一つにようやく着手することといたします。
さて、みなさんは流氷といえば何を思い浮かべるでしょうか。網走?知床?それとも紋別でしょうか?
どれも正解です。網走の砕氷船「おーろら」知床なら流氷の上を歩く「流氷ウォーク」、紋別の砕氷船「ガリンコ号」、どれも素晴らしいアクティビティです。
ですがここでタイトルを思い返してください。そう、ここで紹介するのは「流氷物語号」
何かって?ご存知の方もいらっしゃると思いますが知らない人向けの記事なのでちゃんと紹介します。
そう、流氷物語号とはJR北海道が釧網本線の網走〜知床斜里間で流氷シーズンのみ運行している観光列車です。まずは外観がこちら。
観光列車とはいうものの豪華な特急列車などではありません。使用する汽車(電車ではないですよ)はキハ54系。JR北海道自慢の普通気動車です。特別快速「きたみ」、快速「なよろ」、快速「ノサップ」などにも使用されている車両です。
とはいえ車両は流氷仕様にラッピングされるとともに流氷物語のヘッドマークが掲げられ、旅気分を高めてくれます。
側面にはクリオネがいたり、知床連山が描かれていたりと、見ているだけで楽しめます。
またこちらはたまたま網走駅で見かけたルパンのラッピング車両です。普段は花咲線で利用されており、座席も特急用のシートを使ったおトクな列車です。
それでは車内に入っていきましょう。中はシートカバーが特別仕様になっていたり、流氷についての案内が掲示されていたりと、辺り一面が流氷一色です。
また1号車と2号車の間のところでは車内販売が実施され、乗車記念切符やキーホルダー、タオルなどを購入することも可能です。
※JR北海道リリースより
ルームキー型のキーホルダーなんかもあります、なかなか面白いアイデア。
そしてここで大事なことが一つ!
・網走発なら必ず進行方向左側
・知床斜里発なら必ず進行方向右側
に座りましょう。上記座席が海側になります。陸側で駅舎なんかを見たい!という方は逆でも構いませんが、多くの方はそうではないでしょう(笑)
また流氷シーズンだと結構混む上に団体さんが来たら悲惨なので、早めに改札に並んでおくことをお勧めします。全て自由席ですしね。ちなみに特急料金などの追加料金は不要ですので念のため。
ここからは網走発を念頭に紹介して参ります。
そうこうしているうちに出発となり、気動車がエンジン音を響かせながらゆっくりと進んでいきます。するとボランティアの方による観光案内が始まります。流氷についての解説、車窓の解説などをして下さり、一時間弱の乗車時間の間、飽きることはありません。
そしてまず最初のハイライトが北浜駅。流氷に一番近い駅ということで、駅のすぐ目の前に海が広がっています。10分ほど停車時間が取られ、駅に設置している展望台に登って流氷を眺めることができます。
ただこの時はほぼ流氷がなく・・・手前のカケラと奥に見える白いのが流氷です。
ちなみに知床斜里→網走の列車については浜小清水駅で停車時間が設けられており、併設の道の駅で買い物なんかも可能です。
またここは駅舎が凄い。まずは写真をどうぞ。
外観も木造の味のある駅舎でなかなかのものですが、中が凄い。旅行者によって貼られた切符や名刺で埋め尽くされ、壮観です。これを見てるだけでもノスタルジーに浸ることができ、楽しいですよ。
さて、引き続き知床斜里に向かって進んでいきます。ここからは車内からもオホーツク海が見えることが多くなり、ハイライトといえる景色が続きます。
暖かいところでぬくぬくしながら見る流氷、なかなか良いものです。遠そうに見えますが、思った迫力がありますし、また感動します。そして見えるスポットの直前には観光案内のボランティアさんが教えてくださるので、逃さずにバッチリ見ることができるのも嬉しいところ。
そして知床斜里駅に到着。あっという間の1時間です。ちなみにこちら、知床斜里駅という名ですが、世界遺産で有名な知床まではここから更にバスで一時間かかります。ご注意を。
北海道では鉄道での旅は難しいため敬遠されがちですが、たまにはこういう列車を利用してみるのもいかがでしょうか。
知床斜里駅前には本物の流氷がありました。大きい、、