若者がゆく、北のユースホステル旅

かつての勢いが衰えたユースホステル(と時々ゲストハウスととほ宿)、そしてランドナーを愛してやまない若者による北海道中心の旅行記と観光紹介。宿への愛が強すぎて、つい評価が甘めになるのはご愛嬌。

宿紹介: 塩狩ヒュッテユースホステル

第二弾。塩狩ヒュッテユースホステル です。

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宗谷本線を旭川から北上すること約45分、汽車に揺られると到着するのがこちら塩狩駅。

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味のある木造駅舎でトイレもついており立派です。列車の交換(行き違いのこと)も可能で、利用者数が1日1名程度の駅としてはなかなかのものです。

そして塩狩といえば長野政雄氏のことは外せません。三浦綾子さんの小説「塩狩峠」で描かれていますが、かの昔、この付近で暴走列車となった機関車を体を張って止めた(自分が轢かれることで止めようとした訳ですね…)という逸話が有名です。

近くに塩狩峠記念館なるものもありますので訪れると良いかもしれません。

 

さて、話がそれましたが、こちらの駅からすぐそばにある塩狩ヒュッテユースホステル 。本当に歩いて2〜3分と、駅からは遠いところにありがちな旅人宿界隈ではとても便利な宿。

2013年にオープン、しかも宿自体もペアレントさん自ら建てたという、気合の入ったオシャレな佇まい。中に入ってもセンスのよさが垣間見えます。

ご自身で建てられたということで作りに荒さはありますが、それもうまく味になっている印象。木の温かみを全面に押し出しています。内装についても新しいこともあり不満はゼロ!

清潔な水回り(もちろんウォシュレット)、ふかふかのベッド、談話室には薪ストーブと、ユースでこのレベル!?とびっくりさせられます。

 

そしてこちらで特筆すべきなのがまたまた食事。野菜ソムリエの資格を持つペアレントさんの作る料理のおいしいこと。そして和寒周辺でとれた野菜のおいしいこと。ボリュームも十分!

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またここではお子さんがお手伝いをされているのですが、ビール(もちろんサッポロクラシック!)を買うとお子さんが持ってきてくれるのがなんとも可愛らしく、嬉しい。時には話し相手にも(遊ばれているだけ?笑)なってくれますよ。

 

そしてペアレント夫妻は、奥さんが接客をされており、大阪出身なだけあり話が尽きません。なんとも居心地の良い空間になっています。特に冬場は薪ストーブのせいもあり、食後は酒をのんでわいわいするというよりも、のんびりだらだらしながらおしゃべりをする、そんな贅沢な時間を過ごせます。

 

とにかく何から何まで全てが超ハイレベル。設備、接客、料理と3拍子揃っており、ユースホステル としては最高レベル。一人旅のみならずグループの方にも自信を持ってオススメすることができます。

 

オススメ度

★★★★★(文句なし!)

 

最後に、地味にツアーの提案が面白いです。早朝に東六線駅(超秘境駅なため廃止が決定したようですが…)に行くツアー、犬ぞり体験、五右衛門風呂体験など、豊富なメニューが用意されています。

是非利用されてみては。